<他の楽器やヴォーカル用の楽譜を使う場合> 

オカリナと音域が違うので、音域によって、C管、F管、G管(または、ダブルorトリプル管)などを使い分けます。(時には、途中で持ち替えることも。)
私の手持ちの管は、SC・SG・SF・AC・AG・AF・BC・DSG・DSF・TAC(D:ダブル、T:トリプル)なので、試奏もその範囲内で工夫しています。(DACで吹ける曲は、TACを使っています。)


◇楽譜の読み替え

・フルート、バイオリン、ヴォーカル用の楽譜はC調ですから、F管やG管で吹く場合は、F調、G調に読み替える必要があります。

①C調の楽譜のファソラシ♭ドレミファ=F管のドレミファソラシド
  (楽譜のシ♭=F管のファですから、楽譜のシ=F管のファ#です。)

②C調の楽譜のソラシドレミファ#ソ=G管のドレミファソラシド
  (楽譜のファ#=G管のシですから、楽譜のファ=G管のシ♭です。)

何のことかよく分からない方は、身近な音楽の知識のある方に聞いてください。
最初は、使う管の階名を楽譜に書き込んだりする必要があるかもしれませんが、慣れると頭の中で変換できるようになる場合も。

◇演奏の工夫

AC管で吹く場合、フルートの楽譜より1オクターブ低く吹くことが多いです。
オカリナよりも音域が広い場合は、音楽的に無理のない範囲で次のような対策を。

①途中で1オクターブ上下させる。
②音域外の音だけ他の音に置き換える。
③途中で別の管に持ち替える。
④ダブル、トリプル管を使う。
⑤管によって押さえ方を工夫すれば、音域外の高音が出せる場合があります。また、みるとさんが使っている特殊奏法ならかなり上の音まで出せるので、その奏法を頑張って習得できるといいですね。
⑥調整穴が開いている管の場合、その調整穴を手のどこかの部分で塞ぐことができれば、低音ソが出せる可能性があります。また、歌口に顎が届く管(ウインドウェイが短い管)なら、歌口の半分ぐらいを顎で覆うようにすると低音ソが出せます。

◇カラオケ付き楽譜を選ぶときの留意点

・同じシリーズの楽譜でも楽器によって曲目が違う場合があります。また、同じ曲でも、それぞれの楽器にふさわしい調に変えてある場合もあります。

・サックスやクラリネットなどの楽譜は、基本の調が違うので使いづらいです。
基本がC調のフルート、バイオリン、ヴォーカルなどの楽譜がいいでしょう。

・どの出版社も同じ音源をいろいろな楽譜に使い回ししているようですから、買う時にすでに持っているものとかぶらないように注意が必要かもしれません。

・カラオケにガイド音が付いているものがあります。ガイド音通りに吹けばほとんど気にならなくなるものが多いですが、自分で自由にアレンジすることはできなくなります。逆に、ガイド音無しで模範演奏も付いていない場合は、読譜力が必要です。「模範演奏」と「ガイド音無しのカラオケ」が両方付いているのがありがたいですね。御自分の必要に合わせて選んでください。

・楽譜をざっと見て、低音ラ~高音ファまでの音域に収まっていればC管、レ~高音シ♭ならF管、ミ~高音ドならG管で吹けると判断できます。(フルートの楽譜などで1オクターブ高い場合がありますが、音域が同じならOK。)それより音域が広い場合は、ダブル管やトリプル管、あるいは、持ち替えか一部手直しで吹けるかどうか判断する必要がありますね。