第1巻 |
このシリーズは、オカリナ関係の多くの方から良い評判を聞いているので、最初に試奏することにしました。
「まえがき」に「吹きやすい音域、調性(♯、♭は少なめに)に配慮」「演奏効果の上がる、吹き栄えのするアレンジ」とあるように、吹きやすいのにとても素敵な響きです。
基本は三重奏か四重奏ですが、曲によって別編成のヒントも書かれています。
世界の歌、ポピュラー、クラシックが39曲も入っていて、そのうちの二曲は変奏曲でそれぞれ6曲分、9曲分あるのと同じなので、内容も充実しています。
編曲者が目安として難易度をABC分けていますが、私にとっては、Aの単純な曲のほうが、楽譜は簡単だけど低音管のロングトーンが多くて吹きづらかったです。
第1巻全曲を約10日間の空き時間を使って一気に試奏しました。便利な録音編集ソフトが使えるようになったので、初見で録音し始めて、躓いたらそこから取り直して切り貼りするという方法です。
今までソロ曲中心に楽しんでいたので合奏慣れしておらず、しかも、AF管、AG管、BC管はほとんど使っていなかったし、SF管、AC管は合奏用に新しく購入したもの(ソロ用より優しい息で高音も吹き込まないタイプ)を使ったので、それぞれの管の個性を把握しきれていないまま試奏しました。それで、各パートのリズムやピッチのずれが気になるところも結構ありますし、肺活量はあまりないほうなので、低音管のロングトーンは息も絶え絶えのところも^^;。でも、とても楽しいアレンジなので、ひたすら根性で乗り切りました。
とりあえず、曲の感じを掴む参考にはなるかと思います。
なお、時間節約のため、折り返しの部分は、ほとんど割愛しています。
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第2巻 |
無伴奏の合奏は、それぞれの管のピッチの癖とか息づかいの違いとかがよくわかりますね。強い息の管と優しい息の管が混在するとピッチを合わせるのに苦労することがわかりました。
合奏の出来を左右するのは、ピッチとリズムですね。特に3rdや2ndパートは裏打ちのリズムを正確に刻まなければならないので、練習が必要だなと思います。
試奏は、ほとんどの曲がいきなり初見で吹き始めているので完成にはほど遠いですが、とても楽しめました。特に「エル・クンバンチェロ」は楽しいです。
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第3巻 |
第3巻まで全部試奏を終わらせようと、根性だけで頑張りました。
ピッチやリズムの乱れを気にしている余裕がありませんでしたが、磨けば楽しい合奏ができそうです。
この第3巻では、高音を張りたい曲やテンポのいい曲は、SF、SG、AC,SC管も息強めのものを使ってみました。息強めのAF管と相性がいいなと感じます。(でも試奏を聞いても違いはあまりわからないかもですね。)
第1巻から第3巻まで全119曲、合奏なのでソロの数倍の労力と時間、それにリズムを一定に保つ緊張感×ピッチを合わせるための気遣いで、かなり疲れました。カラオケでソロを吹いている方がずっと気楽ですね。
でも、合奏ならではの楽しさがあるので、他の合奏曲集にも挑戦してみようと思っています。
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第4巻 |
2022年に出版されたた第4巻の全曲を試奏してみました。
上の3巻の時と違って、息弱めのAF管、AG管を入手、すべてのパートで息弱めの管を使えるようになったので、アンサンブルがしやすくなりました。
今回は、1曲(Shall we dance?)以外は、繰り返しの部分も省略せずに楽譜通りに吹いています。
初版なので、印刷ミス(明らかにわかるもの&だぶんミスだなと思われるもの)がいくつかあったので、個々の曲の説明欄に書いておきました。
短期間で全曲試奏するためにいきなり初見で吹き始めて、途中でつまずいたらそこから吹き始めて編集ソフトでつなぐという方法なので、アラが多いですが、曲選びの参考になれば幸いです。
素敵な曲がいくつも入っているので、人前で演奏するときには、気合いを入れて練習しようと思います!
(ダブルタンギングとロングトーンの練習を普段からさぼらずにやっていればもう少し楽に演奏できるんですけどね・・・。)
2024/7追記
京都在住のまーちゃんさんから、編曲者の佐藤さんから直接入手した訂正表を送っていただきましたので(ありがとうございます!)、その情報を各曲の説明欄に記載しました。

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